古田新太×宮沢氷魚、舞台『パラサイト』は「キャストも“オモシロ小劇場”が集まってる」
カンヌ国際映画祭パルム・ドール賞、米アカデミー賞作品賞を受賞するなど、世界的に高い評価を受けた映画『パラサイト 半地下の家族』が舞台化される。裕福な家庭に寄生してゆく親子を演じる古田新太さんと宮沢氷魚さんが、作品への期待を語る。
――世界中で大ヒットした映画の舞台化となりますね。
古田新太:映画は面白かったですけど、なんてせせこましい話なんだ、と(笑)。じつはその時から、狭い世界で展開される話だから舞台に向いてるなって思ってたんです。そしたら鄭(義信)さん演出で舞台化の話があって、「古田さん、ソン・ガンホの役やらないかな」と言ってると。鄭さんの舞台『焼肉ドラゴン』が大好きで、以前から一緒にやりたいと思いながらタイミングが合わずにいたんで、今回こそは何としても合わせようと。
宮沢氷魚:映画が公開された当時、僕が世間的に盛り上がっているものに乗っかりたくないっていう時期で…(笑)。
あえて観なかったんですよ、映画館で。でもちょっと時間が経ってから観たら面白かったです。衝撃的だし韓国の話ではあるけれど、なんかすごく近いものを感じて共感したんです。それはなぜなんだろうって考えたら、僕が生まれたアメリカ西海岸が似たような環境だったんですよね。