学園恋愛ものとはひと味違う! 監督が語る、アニメ『スキップとローファー』のこだわり
原作は『月刊アフタヌーン』で連載中の人気マンガ。岩倉美津未と志摩聡介との出会いからして、少女マンガによくある学園恋愛もの?と思わせるが、実はそうではない。美津未の素朴で真っすぐすぎる性格は、東京ではちょっと浮き気味。はじめは戸惑うクラスメイトも、少しずつ美津未に感化され、距離が近づいていく。心の機微を丁寧に描いた原作をどうアニメで表現するのか?『スキップとローファー』の監督を務める出合小都美さんに話を聞いた。
ヒーロー的な女の子を少女マンガの様式で描く。
『スキップとローファー』
「高松美咲先生のマンガは前作も読んでいて、ぱっと表現できない人の感情や感覚を描くのがうまいという印象がありました。この作品も、『普通の少女マンガとはちょっと違うぞ』と感じましたね」
マンガ原作のアニメ化では、原作の大事なところは絶対にずらさないことを意識している出合さん。
「今作では、登場人物の心の微妙な揺らぎを丁寧に拾っていくようにしています。でも、高松先生が『ベースはコメディ』とおっしゃっていたので、その要素も大切に」
志摩は、過去のある出来事によって無意識のうちに自分の気持ちを押さえ気味なところがあった。