くらし情報『9年ぶりの『アルジャーノンに花束を』 浦井健治「時間を経たことで重く響いてくる言葉も変わっているはず」』

9年ぶりの『アルジャーノンに花束を』 浦井健治「時間を経たことで重く響いてくる言葉も変わっているはず」

ミュージカル界を牽引する俳優のひとりである浦井健治さん。いまや『笑う男』や『キングアーサー』など数々の舞台で主演をしているが、初めて主演を務めたのが、世界的ヒット小説を日本でミュージカル化した『アルジャーノンに花束を』。’06年の初演時には菊田一夫演劇賞を、’14年の再演時には読売演劇大賞最優秀男優賞を受賞した作品だ。その作品に、なんと9年ぶりに帰ってくる。

「時代を如実に映し出したとても演劇的な作品です」
9年ぶりの『アルジャーノンに花束を』 浦井健治「時間を経たことで重く響いてくる言葉も変わっているはず」


「主演という立場で、ゼロからオリジナルミュージカルを立ち上げる経験はこの作品が初めてでした。音楽監督や演出家と顔をつき合わせて、この曲はこういう感じにしていこうと話して。作っていく過程に携わる幸せを感じ、カンパニーとお客様が一丸となっていく現場を初演、再演とできたことは、今の自分の財産になっています。今回は演出が上島雪夫さんになりますし、過去の公演をリスペクトしつつ、’23年版をみんなで作っていきたいですね」

演じるチャーリイは、30歳を過ぎても幼児並みの知能しか持たない青年。
その彼が、大学の高名な先生からの申し出により脳の機能を上げる手術を受け、天才へと変貌してゆくことで、これまで知らなかった人間の悪意や社会の理不尽に直面する。

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