くらし情報『上白石萌歌が「夢のようなこと」と震えたアートのお仕事とは?』

上白石萌歌が「夢のようなこと」と震えたアートのお仕事とは?

まず、画家マティスのキャリア全体、人生全体を見ることができます。マティスは、ギュスターヴ・モローのアトリエで学んでいましたが、その学生時代の作品もあれば、死の直前に手がけていたロザリオ礼拝堂の資料もあります。また、絵画や彫刻、デッサン、彼がデザインした書籍、切り紙絵まで、彼の持つすべての技術も見られます。さらに、もうひとつの例外は、マティスの傑作が含まれている点です。彼の転機となった初期のすばらしい傑作《豪奢、静寂、逸楽》が公開されていますし、晩年の大作《赤の大きな室内》もご覧いただけます。マティスは鑑賞者に、心を動かす色彩の持つエネルギーを感じてほしいと願っていました。

日本初公開の貴重な傑作!

上白石萌歌が「夢のようなこと」と震えたアートのお仕事とは?


アンリ・マティス《豪奢、静寂、逸楽》1904年秋~冬オルセー美術館寄託

では、いくつか作品をピックアップしてご紹介します。

まずは、ヴェルディエさんが、「マティス初期の傑作」と絶賛されていた《豪奢、静寂、逸楽》。
日本初公開の作品です。

1904年、マティスは点描画で知られる新印象派の画家、ポール・シニャックに招かれて南仏を訪れ、その後、本作品を仕上げました。この絵を仕上げたすぐ後に、彼はフォービズム(野獣派)

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