桜田ひより、初挑戦したアニメ映画の日本語吹き替えで驚いたこととは?
ちなみに私、辞めたいと思ったことは一度もないんですよね。
――天職ですね。やりがいを感じるのはどんな時ですか?
カットがかかったあとに、今自分じゃない誰かを演じることに夢中になっていたな、と思う時です。
――作品を見た、世間の反応とかではないんですね。
自分の作品は、公開後に一回ぐらいしか見ないんです。だって、反省点ばかり出てくるし、見ていてどんどん恥ずかしくなっちゃうから。現場に入って撮影している時は、もちろん100%で挑んでいますが、そこから日が経つと、もっとこうできたな…って次々反省点が見つかってしまって。でもそれって、かつての100%を超えられる自信があるからこそ生まれる反省だと思うんですよね。
逆に反省できなくなったら、成長が止まってしまうということでもあるし、この仕事を楽しめなくなると思う。だから反省もまた、やりがいにつながっていると思います。
――仕事へのプライドを感じます。ちなみに昨年は、映画『おそ松さん』のチビ太役から、話題となったドラマ『silent』の手話を使いこなす妹役まで、振り幅も広く、たくさんの作品に出演されました。そのぶん、役に入っている時間が長く、素の自分でいる時間は短いのでは?
そうですね。