監督引退の可能性も…「仕事から離れてゆっくり休みたい」美しき天才グザヴィエ・ドランが明かす思い
そこにあるのは物語だけなので、それをとらえて相対するだけです。
今回の自分の演技を誇りに思っている
―ananwebでは、俳優として出演された『幻滅』で主演を務めたバンジャマン・ヴォワザンさんに取材を行っていますが、「ドランさんとの共演は最高だった」と。その理由は、監督と俳優を両方している方のなかには、自分の現場でなくても監督としての目線を捨てられない人がいるが、ドランさんは100%俳優としていてくれて助けられたからとのことでした。ご自身ではどのように感じていますか?
ドランさん確かに僕はほかの監督の現場にいるときは、自分も監督であることや演出については、考えることは一切ありません。あくまでも、役者としているだけ。なぜなら、それは僕の仕事ではないし、そこに踏み入れるべきではないからです。もちろん、とんでもない撮られ方をしたくはないですよ!でも、だからといってそこに自意識を持ち込みたくはないので、まずはきちんと役者をケアしてくれる監督と現場であることは確認したいと思っています。
―ちなみに、ご自身が俳優として心がけていることはありますか?
ドランさん自分の頭やカラダのなかに入り込み、ほかの役者たちと演技することに集中したいといつも考えています。