くらし情報『花火は高く上がれば上がるほど縁起がよい!? 夏の行事の由来と意味を解説』

花火は高く上がれば上がるほど縁起がよい!? 夏の行事の由来と意味を解説

ここ数年中止や自粛が相次いだ催しが各地で復活の兆し!心ゆくまで楽しむために、夏ならではの行事についての知識を深めよう。

厳しい季節を乗り越えるため神頼みの行事が生まれた。
盆踊りに花火大会、縁日など。夏は、何かと昔ながらの行事が多い。

「古くから伝わる夏の習俗といえば“お盆”ですね。お盆はもともと、“暑さに負けず無事秋を迎えられますように”と先祖に祈る祖霊信仰が、同じく祖先に祈りを捧げて供物をおそなえする仏教行事の“盂蘭盆会(うらぼんえ)”と合体したもの、という説が有力。熱中症の治療法がなく飲料水の確保も難しかった時代、夏は命の危機でした。そのため、神様仏様に頼って乗り切ろうとしたのです」(「日本良学」代表・藤本宏人さん)

また、収穫の秋を控えた夏は、農業的にも重要な季節。


「台風や大雨など、夏は水に関連する自然災害が多く発生します。そこを耐えて実りの秋を迎えることは、農家にとって死活問題。そのため、昔の人たちはお祭りをして神様のご機嫌をとりたかったのでしょう。健康と豊作、生きるための大切な願いを叶えるため、夏には様々な行事が行われてきたのだと考えられます」

【盆踊り】賑やかな踊りで先祖の霊をお迎え。

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