呪詛人形、マネキン、性を扱う人形も!「衝撃の人形」展覧会から“日本のモノづくり精神”に迫る
衝撃的な呪詛人形からスタート!
《人形代[男・女]》平安京跡出土平安時代前期京都市指定文化財京都市蔵
本展は10章構成。いくつか見どころをピックアップして、ご紹介していきます。
第1会場(2階展示室)にある第1章では、考古や民俗資料としての人形を中心に展示。平安時代につくられた《人形代(ひとかたしろ)[男・女]》は、京都で出土したもので、人を呪い殺すためにつくられた人形です。本展のポスターにも使われています。
野城さん人形代は、薄い木に顔を描いたシンプルなものが京都などでたくさんつくられ、儀式などで使われていました。約10年前に平安京跡の井戸から出土した人形代は、立体的で肉感もあり、精巧につくられ体に名前も書かれています。リアルにつくることにより、より強く呪いをかけられると当時の人は思っていたようです。
大きなお雛さま!
末吉石舟《古今雛》文政10(1827)年東京国立博物館蔵
続く第2章では、おなじみの雛人形や五月人形を展示。雛人形は、貴族や公家社会の行事で、子どもの健康を願うため、また社会の規範を子どもに教えるためにも使われました。
野城さんお雛さまは、小さなものや、子どもの健康を願うものなど、いろいろな種類があります。