くらし情報『呪詛人形、マネキン、性を扱う人形も!「衝撃の人形」展覧会から“日本のモノづくり精神”に迫る』

呪詛人形、マネキン、性を扱う人形も!「衝撃の人形」展覧会から“日本のモノづくり精神”に迫る

例えば、「古式立雛」は、今のドールハウスのように、子どもたちがお雛さまで遊んでいたルーツもあるようです。「古今雛」のような大きなお雛さまなどのバリエーションもあり、サイズや表現を変化させながら人々の生活に根づいていきました。

彫刻と人形の違いは…

呪詛人形、マネキン、性を扱う人形も!「衝撃の人形」展覧会から“日本のモノづくり精神”に迫る


小島与一 《三人舞妓》 1924年アトリエ一隻眼蔵

前章は江戸時代までの人形でしたが、第3章からは明治に入り、西洋化を推し進める日本でつくられた人形が展示されています。

野城さん江戸時代まで、彫刻的なものであった人形は、近代に西洋から彫刻の概念が入ると変化が生じていきます。例えば、展示されている博多人形はどこから見ても破綻のない形で、彩色も美しく、彫刻といっても人形といってもいい存在です。彫刻と人形の差はどう区別するのか、と感じていただきたいです。


ギョッとする生人形

呪詛人形、マネキン、性を扱う人形も!「衝撃の人形」展覧会から“日本のモノづくり精神”に迫る


「私たちは何者?ボーダレス・ドールズ」展示風景

第2会場(地下1階展示室)に入ると、生人形(いきにんぎょう)が登場。生人形とは、幕末から明治にかけて流行したリアルな人形で、ギョッとするほど精巧につくられています。

野城さん生人形は、見世物として架空の物語や歴史の物語のひとつの場面を表したりしているエンタメのひとつでした。

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