くらし情報『板垣李光人「解脱したような感じ…」大河俳優が心を奪われた作品とは』

板垣李光人「解脱したような感じ…」大河俳優が心を奪われた作品とは

見る人によって解釈や感じ方が全然違うと思うのですけど、ぼくはすごく高尚なもののように感じました。白い無垢な空間に青い光が映し出されるのですが、それがあの世への入り口のような感じで……。安らかで清らかで、煩悩がなくなり、解脱したというか、解脱の入り口にいるような感じがしました。

――解脱できるような作品というのはすごいですね。ほかには、どんな作品がよかったですか。

板垣さんジョン・ブレットの《ドーセットシャーの崖から見るイギリス海峡》も好きでした。海に光が降り注ぐ絵で、画家自身が航海に出て見た海の風景を描いたそうで、陸や港から見る海の景色とはまた違う力強さがありました。海の美しさだけでなく、航海に出ているからこそ海の恐ろしさ、厳しさ、力強さみたいなものがわかり、そのうえで描いている絵なので印象的です。
波の質感や、光が降り注いで光が波に反射している様子など、ディテールを近くで見るのもいいし、少し離れて全体の力強さを楽しむのもいいです。

――鑑賞方法が本格的ですね!

板垣さん自分も絵を描いたりするので、ディテールとか見てしまいます。

――絵を描かれる立場からご覧になって、すごいと思った作品はありましたか?

板垣さんゲルハルト・リヒターの《アブストラクト・ペインティング(726)

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