石崎ひゅーい、10周年記念アルバム『宇宙百景』は「縁を形にできたらなと思った」
2012年、母のお葬式という私的なテーマを、日常の中のささやかな煌めきとともに綴った楽曲「第三惑星交響曲」でデビューした石崎ひゅーいさん。10周年というメモリアルイヤーの締めくくりにフルアルバム『宇宙百景』をリリースする。
アルバムの中で、これまでの出会いを形にできたらなと。
「比較的早い段階からチームのみんなでコンセプトを考え、曲作りを始め、レコーディングしていきました。何よりまず、ファンの方たちに歌でちゃんと『ありがとう』を伝えたかった。ライブとかアルバムとか、いろんな形で石崎ひゅーいと音楽の道を一緒に歩んでくれた人たちだから。あともうひとつ、ここまで来た道で大切なのがたくさんのいろんな出会いで、ずっとそれを音楽にしてきた気がしていて。そういう縁を、形にできたらなと思ったんです」
というのは、今回のアルバムでは、自身の曲のみならず、槇原敬之さんや尾崎世界観さん、長澤知之さんから楽曲提供を受けている。
「もともと自分の曲じゃなきゃ、みたいな発想はなかったんですが、やってみて、自分はこういうことが好きなんだなと思いました。自分じゃない誰かのアイデンティティみたいなものを取り込んで発信するのが、結構性に合っているというか。