くらし情報『“異次元の少子化対策”に堀潤「ゼロから子供を産み育てようという人たちへの支援も」』

“異次元の少子化対策”に堀潤「ゼロから子供を産み育てようという人たちへの支援も」

意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する連載「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「異次元の少子化対策」です。

子育て支援だけでなく、これから産む人の支援も!
“異次元の少子化対策”に堀潤「ゼロから子供を産み育てようという人たちへの支援も」


岸田政権は「異次元の少子化対策」を掲げ、6月に「こども未来戦略方針」を発表。2030年までを少子化傾向にストップかけるためのラストチャンスだとして、2024年度からの3年間に年間3.5兆円の予算を投入すると宣言しました。こども家庭庁もスタートし、少子化対策に特化して、大規模に財政的な手当をすると打ち出したのはとても評価できます。

ただ、支援策の中身が、児童手当を所得制限なしにし、対象を高校生まで引き上げる。第3子以降は3万円を支給。親が働いているか否かを問わず、保育施設の利用を可能にする制度の導入を目指す。
育児休業の給付金を増額するなど、「子育て支援」の政策が目立ちます。すでに子供のいる家庭で第2子、第3子を産むための対策にはなっても、ゼロから子供を産み育てようという人たちに対しての支援は足りないのではないかと懸念されます。

これまでも子育て支援策を立ち上げてきましたが、少子化に歯止めはかかりませんでした。

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