菅田将暉「役者が“職業”になりました」 転機となった『ミステリと言う勿れ』が映画化
ここで整くんの人物がしっかり描かれるので、ドラマを見ていなかった人でも入りやすいと思います。僕としても、整くんの面倒くさいところやポンコツぶり、可愛いところ含め、一人行動が好きだったり、一人でボソボソ喋ったり悩んだりする姿をやっと演じられたという気分です。
――特にこだわったシーンは?
監督と議論を重ねて、セリフを原作者の田村(由美)先生に調整していただいた部分もあります。例えば、原作では「女の幸せ」というセリフや“女”とつく諺がバーッと並ぶんですが、漫画で読むぶんには一つの例えに捉えられても、映像でセリフになるとすごく強く感じてしまう。特に、いつでも中立的な意見を持つ整くんの口から発せられると、違和感があって。整くんは、男でも女でもない、子供目線で喋ることを徹底していましたから。ジェンダーや政治、教育などの社会問題について、意見ではなくアイデアとして提案するのが整くんなので、そういうシーンは特に繊細に進めたのですが、それは映画に限らず、ドラマ制作時からそうでした。
――以前ラジオで“菅田将暉愛”を語ったことが話題になった、松下洸平さんも出演されていますね。
そういった話をしてもらったというのは、聞いていました(笑)。