菅田将暉「役者が“職業”になりました」 転機となった『ミステリと言う勿れ』が映画化
でも、もうすっかり大人です。今回の撮影で驚いたのは、現場の待ち時間で共演者とのトークを利久が回していたこと。それまであまり話の輪の中心にいるのを見たことがなかったのに、“MC利久”として現場を温めてくれました(笑)。
――素晴らしいですね(笑)。
お芝居については、もう昔から達者なんで、別に後輩とも思っていなくて。この現場の最初の頃、直前まで撮影していた主演ドラマの役の癖とか残り香みたいなものを感じたんです。その時に、自分を変えてまでも挑まなければならない現場だったんだろうな、頑張ってるな、と感動しました。
何気ない日常の中でふと役者を感じる。
――今年30歳になり、役者デビューして14年に。今どんな“段階”にいると思いますか?
年齢的には30歳は一つの区切りになるかもしれませんが、個人的には数年前に一区切りついた感じ。『コントが始まる』や『鎌倉殿の13人』を経て、『百花』を終えたぐらいかな。もともとデビューして10年経ったあたりを、一区切りにしようと思っていたんです。
――その理由は?
20代は修業じゃないけど、とにかくがむしゃらにやろうって思っていて、それが終わったら…って感じかな。