津田健次郎「リスペクトしかない…」イヴ・サンローラン展の音声ガイドで美ボイス披露
尖ったぶっ飛んだスタイルもたくさんあり、楽しかったですね。
「バブーシュカ」ウエディング・ガウン 1965年秋冬オートクチュールコレクション
――ぶっ飛んだスタイルというのは、どのルックですか?
津田さんマトリョーシカからインスピレーションを受けたウエディング・ガウンです。インスピレーションが爆発しているな、と感じました。かわいいのだけれど、きれいでもあるし、恐ろしく手が込んでいます。あのデザインを思いついて、本当に服にしてしまうというのがすごいし、パンチ力がありますね。
ファッションは、商業ベースに絶対に乗せていかなければならない世界。彼は、商業思考の脳みそを持ちつつ、芸術家でもあり、このバランスが、いわゆる画家などのアーティストとはまた違う部分なのかな、と思います。また、彼は、フランスを中心としたファッション界でオートクチュール(仕立服)を成功させただけでなく、アメリカの大量消費社会でプレタポルテ(既製服)も受け入れられました。
ヨーロッパだけでなくアメリカでも受け入れられたというのが、彼のすごいところのひとつだと思います。
もうリスペクトしかない…
――音声ガイドを担当されていますが、おすすめポイントはありますか。