新しい学校のリーダーズ「オトナブルー」も! 令和にヒットする“エモい”系カルチャーの特徴
昭和や平成初期をオマージュした、どこか懐かしさを感じるカルチャー。単に要素を切り取るのではなく、時代にチューニングを合わせるセンスがヒットのカギに。
【オマージュ】令和にヒットする“エモい”系カルチャーの特徴。
“実際にその時代に流行ったもの”ではないけれど、昭和や平成初期のテイストをオマージュし、どこか懐かしさを感じる作品も人気を集めている。いわゆる渋谷系のヒップホップカルチャーをリスペクトした水曜日のカンパネラの「エジソン」や、今夏大ヒットした新しい学校のリーダーズの「オトナブルー」は、まさにその代表。
「『オトナブルー』は昭和歌謡に若い世代が惹き込まれるワードやエッセンスをギュッと詰め込んだような曲。でも、それだけではきっとここまでの大きなヒットには結び付かなかったはずで、あの“首振りダンス”を融合させたのが天才!TikTokで音楽を数秒しか聴かない若者の心をガッチリ掴むキャッチーさとインパクトが計算し尽くされていると思います。最近は一般のユーザーがTikTokに上げる動画でも、サビに合わせて踊るのではなく、サビ前のBメロで踊るのが流行っていて。
懐かしいものを、どうやったら新しいものに変えて遊べるか、どこを切り取って、どんなふうに届けるかが、次のトレンドになってきています」