アイナ・ジ・エンド「全身全霊で歌っています」“Kyrie”として得た新境地
2曲目「ひとりが好き」は岩井監督のリリックの「るるる」「ららら」というワードも印象的ですし、心地良いメロディの作曲はアイナさん、かわいいアレンジは小林さんですが、どのように作っていかれたのですか。
「ひとりが好き」は初めて台本をいただいたときに、すでに5番ぐらいまで岩井監督が歌詞を書いていたんです。大事なシーンで歌う曲なので、大事な曲だと思って、まず自分のなかで歌詞を咀嚼することから始めました。そしてメロディを考えて、パズルを組み立てるように言葉を並べていってできた曲です。岩井監督の言葉が、メロディを呼んでくれた感じでした。
――この「ひとりが好き」や「幻影」「ヒカリに」の3曲は、岩井監督との共作ですが、監督との作品作りはいかがでしたか。“Kyrieとして歌う”ということで、岩井監督からアドバイスをいただいたり、逆にアイナさんから提案したりすることもあったのでしょうか?
ありました。歌詞ができてからまず岩井監督に預けて、修正があったら教えてくださいとお伝えしていたので、そのお返事をいただいて修正してというふうに仕上げていったこともありました。
撮影の合間も、岩井監督はギターやピアノも弾けるのでコードを教えてくださったりと、私よりも圧倒的に音楽的知識をお持ちです。