知り合いの恋愛相談を聞いているような感覚に!? 名ゼリフ揃い、近藤聡乃のバイブル的作品
人生で立ち止まった時、名ゼリフ揃いのレジェンド作家の作品が助けになるはず。「この先生の作品なら間違いない!」「もはやバイブル」というマンガ家さんが、あなたの中にもいるのでは。今回、ライター・青柳美帆子さんが推薦してくれたのは、近藤聡乃先生です。
【近藤聡乃先生】シンプルな言い回しが、登場人物をリアルに見せる。
マンガ、アニメーション、ドローイング、油彩など多岐にわたる作品を国内外で発表し、2008年からニューヨーク在住の近藤聡乃先生。
「エッセイ『ニューヨークで考え中』も、もちろんいいのですが、とにかく代表作の『A子さんの恋人』のセリフが素晴らしい!決して凝った言い回しではないのに、キャラクターが確かに存在して、目の前で喋ってくれているような温度感があります。このセリフのリアリティが、登場人物みんな知り合いであるかのような感覚、知り合いの恋愛相談を聞いているような感覚を導いています」(青柳さん)
『A子さんの恋人』2巻
コミカルからの、本心。ギャップにやられる。
NY帰りのA子を中心に、大人になりきれない男女を描く。「元恋人A太郎と、NY在住でアメリカ人の現恋人A君との三角関係もので、これはA君が愛を吐露する場面。