堀潤「シェアリングエコノミーが広まれば、働き方も暮らし方も、もっと自由になる」
もう一度シェアを通して紡ぎ出している感じがします。
石山:変化の激しい時代の中で、持続可能性を高めるには、いろいろな土地で、人々が流動的に暮らすような暮らし方、働き方が理想だと思います。今よりもっと人口も少なくなりますし、人材を取り合うのではなく、シェアするというようなイメージ。そうすれば、万一、首都直下型地震が起こっても、社会が回るのではないでしょうか。
堀:情報も大都市集約型から、地方の情報を吸い上げて全国から発信するような形になっていくと思います。地域にはそれぞれいいものがありますから、それを全国でシェアできればもっと活性化していきますね。
石山:シェアリングエコノミーの話をすると「モノが売れなくなるのでは?」と言われますが、実はそうでもなくて、いろいろな企業のものに触れられることで、本当に好きなものは購入しようというふうになると思います。堀:ニューヨークでライドシェア(車のシェア)が広がった時、タクシー会社にとっては脅威と思われていました。
でも、ライドシェアは需要によって値段が変動するので、タクシー会社はネットで予約ができるようにした上に、安定した価格で提供できる仕組みにアップデートしたんですね。