おじさんが猫に転生!? 作者が明かす、キュートで笑える「ねこおじ」誕生秘話
だから、どこにでもいるザ・おじさんがバズることはそうないし、これを機に、猫に紛れておじさんをいっぱい見てもらおうと。――あくまで、猫よりもおじさんがメインなんですね(笑)。おじさんを描くのは好きなんですか?
やじま:好きです(笑)。モチーフとして。
――そのおじさん愛はいつから?
やじま:思い返せば、子どもの頃にノートの片隅に描いた担任の先生がおじさんの描き始めかも。七三分けでメガネをかけていて、柔らかい口調で喋るクセ強めの先生でした。
――そのおじさん愛が高じてなのか、「ねこおじ」の登場人物はほぼおじさんですよね。
やじま:プンちゃんの中身がおじさんなので、若い女性に抱っこされて、ニコッとしてもちょっと気持ち悪いかなと…。
おじさん同士なら好きにしてよって感じですけど(笑)。
――「ねこおじ」は猫を飼っていない人でも楽しめますが、飼っている人にとっては“あるある”が描かれていて、共感する人も多いと思います。やじまさんは猫を飼っていた経験はあるんですか?
やじま:実家では飼っていました。あとは地域猫とふれあったり、友達の猫を預かったり。会社員時代は企業の仕事で猫漫画を描いていたので、猫の話を聞く機会も多くて。