くらし情報『同性愛で逮捕された芸術家の真実…イタリアの名優が訴える「疑問を抱くきっかけになってほしい」』

同性愛で逮捕された芸術家の真実…イタリアの名優が訴える「疑問を抱くきっかけになってほしい」

もちろん、標準のイタリア語は話せますが、映画で描かれている60年代当時は、北部の方言が非常に強かったようなので、そこがうまく表現できるかというのがありました。

もう1つは、アルド・ブライバンティが必ずしも好感のある人物ではないということ。ときには観客の共感を得られないような感じの悪いところもあるのでそれを受け入れられるかどうか、そしてそういう描き方をすることにも同意してもらえるかというのを監督からは確認されました。

権力によって排除された事実を伝えたかった

同性愛で逮捕された芸術家の真実…イタリアの名優が訴える「疑問を抱くきっかけになってほしい」


―監督はこの作品について、「暴力と偏見の鈍感さについての映画でもある」とも話されていますが、残念ながらここで描かれているような偏見はいまでも存在しています。ご自身は今回の役を通して、どのようなことを考えられましたか?

ルイジさんこの話は非常に個人的な愛の物語から始まっているにもかかわらず、それが正義に反するような裁きを受けてしまいますが、教唆罪で罰せられたのは、アルドの前にも後にも彼一人だけ。そういったこともあって、この映画で重要だったのは「こういう事件がありました」とただ語るのではなく、「危険だ」とレッテルを貼られたものが権力によって排除されたという事実を伝えることでした。

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