奥平大兼がアニメ声優初挑戦! 実写とアニメが交錯する『ワンダーハッチ ‐空飛ぶ竜の島‐』
だからその度に監督に相談して、変えさせてもらったりして。今回もそうで現場で演じてみると、ここでこんなこと言わないかも…という違和感が出てきたんです。だから萩原監督と話し合って変えたところもあります。一番いい形にしたいですから。
――監督との信頼関係が、しっかり築かれていたんですね。
はい。監督の頭の中にはこの作品のイメージがものすごくはっきりと描かれていて、異世界の文化までしっかり構築されていました。だから現場に入る前に「監督がこうしたいとか、お芝居をこうしたいという想いはその度に伝えてほしい。
僕がちゃんとできていなかったら言ってほしい」とお願いしました。そして「絶対に妥協はしないようにしましょう」と、監督と約束したんですよね。
――すごく真摯に向き合われたんですね。架空の言語“ウーパナンタ語”は覚えるのも話すのも大変だったのでは?
東京大学で語学の研究をされている先生が、この作品の世界観を汲んで作ってくださった言葉なんですが、言葉を作るってすごいですよね。先生から「今の“あ”の発音が違います」って言われても、先生以外誰も正解がわからないですから(笑)。でもクオリティをあげるために、指導は細かく受けるようにしていました。