岡山天音が「仲野太賀くんは“演技のカイブツ”だと思う」と語る理由
岡山さんそれは、本作でも共演した仲野太賀くんですね。初めてご一緒したのは10代半ばくらいですけど、テストや段取りのときだけでなく、セッティング中もどういうふうに集中力を高めて本番にピークの瞬間を持っていくか、というのをすごく丁寧にされています。
僕は年齢を重ねるとともに、お芝居との向き合い方も現場での立ち振る舞いも変わってきた部分がありますが、太賀くんは青い炎が静かに揺らいで燃えているようなたたずまいが子どものときから変わっていない。単純に同じ質量のモチベーションをずっと保てていることがすごいですよね。それだけお芝居や周りに対して愛があるということでもありますが、僕の抱く人間像では測れない領域まで来ているので、そこに彼のカイブツじみたものを感じています。
―なるほど。また、岡山さんは「ユーモアを持って日々を過ごすことを大事にしている」とお話されているようですが、ご自身の“笑いのツボ”は何ですか?
岡山さんこれはお笑いに限らずですが、自分の好きなことの“奴隷”みたいになっている人が好きですね(笑)。表現が強く聞こえるかもしれませんが、周りがついていけない速度が出ていたとしても自分の本能のままに振り切って突き進んでいる人をみると爆笑してしまいます。