尚玄「撮影中はハプニングしかなかった」リム・カーワイ新作の裏側を語る
でも、わからないままでいいやと。行けばわかるんだろうなと感じたので、とりあえずバルカン半島の歴史などについての予備知識だけを頭に入れてから向かいました。
―以前『義足のボクサーGENSAN PUNCH』で取材させていただいた際、マインドセットは得意とおっしゃっていましたが、それが即興劇でも生かされている部分はありましたか?
尚玄さん俳優が自由に芝居をするためには確固たる“背骨”みたいなものが必要で、それを作るために普段はすごく時間をかけています。ただ、今回は十分な準備期間がなかったので、そういう意味での不安は多少あったかもしれません。
でも、リムの現場には慣れてきましたし、ブリランテ・メンドーサ監督の現場も同じようなところがあるので、与えられた要求に対してキャラクターとしての一貫性を保ちながら即座に適応できるようにはなりました。これまでもいろいろな芝居のトレーニングはしていますが、独創的な監督たちとさまざまな現場を経験したことで適応能力はかなり高くなったと思います。
最終的には、いいケミストリーの効果を出すことができた
―またおふたりで挑戦してみたいことはありますか?
監督僕はマレーシア人なのに、実はまだマレーシアで撮影をしたことがありません。