精神科医・名越康文「他人との比較は地獄の入り口」 個性との上手な付き合い方6つ
人から見える個性は編集力や加工力で作られ得ることを、みんなが想像できるといいんじゃないかな…。
名越:その視点は救いになる。他人との比較は地獄の入り口だから。
ひらりさ:でも、比較って、ついついしてしまいませんか?
名越:僕の場合、精神科医だけど音楽活動もしてるしYouTubeでゲーム実況もして…と同じような立場の人がほかにいないので、あまり比較しないで済むんです。
ひらりさ:精神科医「だけど」っていいですね。自分のメインパーソナリティと違うコミュニティもあるとラクになるのかも。
名越:そう。比較から解放される。
ひらりさ:あと、今いるフィールドの一番を目指すのはツラくないですか?推し活でいうと、推しの現場に一番乗りするとかライブに全通するとか…そこは自ら「ずらす」方がいいと思うんです。
名越:わかる。みんなが目指すところを追うとしんどくなるから、僕は絶対同じ土俵で競わないです。
ひらりさ:VTuberも、「生身で活動する」という従来の表現からずらした世界ですよね。
名越:僕が以前対談したVTuberの方もすごかった。自分と向き合ったうえで、キャラとして発信する「ずらし」