精神科医・名越康文「他人との比較は地獄の入り口」 個性との上手な付き合い方6つ
によって、生きづらい社会や攻撃してくる圧の中でもやっていく道を見つけていて。
ひらりさ:やっぱり自分を知ることが大事なんですね。
名越:自己分析とかされますか?
ひらりさ:私は毎朝30分、思いついたことをノートに書く「モーニングページ」を続けているんです。作家のジュリア・キャメロンが提唱している、まあ日記ですね。
名越:なるほど、僕らの世界でいう自由連想法だ。とにかく頭に浮かんだことを書く。「おでん食べたいな~」から始めるやつ(笑)。
ひらりさ:自分しか読まないことをただただ書くのがいいんです。
名越:それが本来の日記。SNSやブログのような、人に見せる前提の発信を休んで、自分を見つめ直す作業にエネルギーをかければ、個性は必ず見つかるし磨かれます。
ひらりさ:会社みたいに個性の需要がない場所では出さなくていいことにも気づきました。個性はむしろ、出し方やタイミングが大事。
名越:そして自分と向き合うには、心はもちろん体も休ませること。日本では多くの人が慢性の睡眠不足で、潜在能力を出しきれていないですから。個性を磨く処方箋は、心身のセルフケアなんです。
個性との上手な付き合い方6
1、「型の中で遊ぶ」