“死者の作品しかない美術館”で初開催…現代アーティストの刺激的アートが集まる展覧会
東京・上野にある国立西洋美術館で「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?——国立西洋美術館65年目の自問|現代美術家たちへの問いかけ」が開催されています。かなり長いタイトルがつけられたユニークな本展について、研究員さんのお話や展示風景などをレポートします!
“死者の作品しかない美術館”に現代アートが集結!
国立西洋美術館入り口付近※本記事の写真は、主催者の許可を得て撮影しています。
【女子的アートナビ】vol. 328
本展では、国立西洋美術館で史上初となる「現代アーティストたちが制作した作品」を展示。同美術館が所蔵するコレクションにインスパイアされて新たに制作された作品など、20組以上のさまざまな世代のアーティストたちによる多彩なジャンルのアート作品が紹介されています。
本展を担当された国立西洋美術館主任研究員の新藤淳さんは、開催の経緯について次のように述べています。
新藤さんこの展覧会は、ひとつの問いからはじまりました。国立西洋美術館は、生きている作家の作品は収められていない状態が続いている、つまり“死者の作品しか存在しない美術館”なのですが、生きているアーティストたちも招いたほうがいいのではないか、という問いです。