毎熊克哉「自分でもあっという間に死んだな…と (笑) 」 大河『光る君へ』“直秀ロス”を語る
ただ郁子と楽しく部屋で過ごせればいいなって。ダメ男だけど、まっすぐでいいやつで、みんなから好かれていて。周りからは「ぴったりな役だ」って言われましたけど、自分では全然違うと思っています。
――役作りは難しかったですか?
毎熊:今回の場合はあまり作り込む必要はないと思い、素に近いような感じでラフに挑んでいました。
――素に近い感じでいけるなら、やはりぴったりなのでは…(笑)。
毎熊:あははは(笑)。でもその中でも、浩次の一瞬一瞬の居方が重要な気がしたし、郁子と浩次が二人で“どう居るか”を一番気にしました。ちなみに堀田さんとは、初めましてだったんですが、最初のセリフ合わせですぐに、そんなに心配しなくても大丈夫かって思えたぐらい気が合ったんです。
――物語の魅力を教えてください。
毎熊:ドラマ、映画、舞台といろんな作品やジャンルがありますが、どんな物語でも事件が起こったり、急展開を見せるような“うねり”があるほうが、エンターテインメントとしては楽しんでもらえると思います。でもそれもわかるんですが、この作品は大きな事件や展開は何も起こりません。普段の生活の小さな悩みや人間関係をすくい取っていて、そこが心温まるポイントではないでしょうか。