値上げは今後も続く? 損をしないために知っておきたい“経済ニュースの読み方”
(エコノミスト・崔真淑さん)
最近話題の経済ニュースが、私たちの生活にどう関わっているのか。ここで二人の解説から学び、今後の資産やキャリア形成に生かそう!
Q1、2月、日経平均株価が約34年ぶりに史上最高値を更新。景気は良くなっているの?
A、グローバル展開と国内需要。両者で景気の良さに明暗が…。
日経平均株価とは、日本経済新聞社が選定した日本を代表する225銘柄の平均株価のこと。一時は4万円を突破したが、なぜこれほど値上がりしているのだろう。
「理由は3つ考えられ、1つは外国人投資家が日本の上場企業の株を買うようになったこと。2つ目は、新NISAが1月から始まり、国内の貯蓄が株式投資に流入したこと。
あとは、半導体関連の株価の上昇が、日経平均を押し上げているという側面もあります」(坂口さん)
株価は“経済を映す鏡”ともいわれるけれど、日経平均株価が上がるということは、景気も上向いているということ?
「日経平均株価の主役であるグローバル企業やその関連事業は、上向いているといえるでしょう。しかし、日本で働いている人の多くは、海外との取引がなく、国内需要をメインとしています。そうなると株高の恩恵は受けられず、バブルの頃のように、社会全体で好景気を享受するような感覚には、なりにくいと思います」