値上げは今後も続く? 損をしないために知っておきたい“経済ニュースの読み方”
(崔さん)
海外とのつながりがあるか否かで、景気の良し悪しにグラデーションが生じているということ。とはいえ、国内需要の人たちにとって、この状況は肩を落とすばかりではないよう。
「バブル期は企業価値が過剰に評価されて株価を押し上げていたという背景がありますが、今は相応に評価されている印象です。この株高は、一部の上場企業の利益が、今後は中小企業を中心に行き渡っていくと信じるのに十分な材料といえるのではないでしょうか」(坂口さん)
Q2、熊本に台湾企業の半導体工場を建設。日本の景気アップのカギになるってホント?
A、熊本はもちろん、日本の長期的な景気上昇に期待が持てます。
2月、台湾企業「TSMC」の工場が熊本県に完成。日本政府はこの世界的半導体メーカー誘致にあたり、今後建設される第2工場も合わせて最大1兆2000億円を補助。開所式には齋藤経済産業大臣も出席する歓待ぶり。
日本はどんなメリットが期待できる?
「熊本では、すでに新工場で働く人の雇用が生まれています。経済を長期的に成長させていくためには、非正規ではなく正社員をいかに増やすかが重要です。収入が安定すれば、家を買うなどの見通しも立てられるはず。