舘ひろし「頑張ることこそが年を取った男のカッコよさ」 柴田恭兵と語る8年ぶりの『あぶない刑事』
舘:原監督のお父さんは原隆仁監督といって、かつて『あぶ刑事』のテレビドラマの監督だった方なんです。原隆仁監督は、ハードボイルドな作品を撮るのが本当に上手かった。
柴田:ハードボイルドのなんたるかがわかっていて、さらに作品がとてもおしゃれだった。
舘:その息子さんである原廣利監督も、そのDNAを受け継いでいるんじゃないのかな。
柴田:本当にそのとおり。その上で、このわがままな二人のやりたい放題を受け止めてくれて(笑)。
――久しぶりの『あぶ刑事』ということで、現場に入る前に特別な準備などはされましたか?
舘:まったくないです(笑)。
柴田:女性を抱きしめるシーンの準備とかはしてると思いますよ?まあ準備なんてしなくても、お手の物ですけど。
舘:それは確かに練習が必要ね。
柴田:僕が現場で台本を読んでいると、舘さんが横に座ってる。「恭サマ、何考えてるの?」って聞くから、「このセリフのことを、ちょっとね」。で、僕が「舘さんは?」と尋ねると、「女のこと」って(笑)。
舘:(苦笑)。いや、それは、恭サマがセリフも物語もすべて把握しているから、わからないことがあったら恭サマに聞けばいいわけで。