シュールなアートにしびれる! 巨匠デ・キリコの作品100点以上が集まる展覧会
《球体とビスケットのある形而上的室内》1971年 ジョルジョ・エ・イーザ・デ・キリコ財団© Fondazione Giorgio e Isa de Chirico, Roma © Giorgio de Chirico, by SIAE 2024撮影:山本倫子
デ・キリコの作品は、文字で解説すると「形而上」などのなじみにくい単語が出てくるので難しく感じてしまうのですが、実物を見ると意外に親しみやすくおもしろいです。
例えば、彼の室内画《球体とビスケットのある形而上的室内》では、三角定規のような物体や球体、ビスケットなど何のつながりもなさそうな物体が並び、不思議な雰囲気が漂っています。
展示室内© Giorgio de Chirico, by SIAE 2024撮影:山本倫子
彫刻の展示室もおもしろいです。デ・キリコの絵画をそのまま立体化したような彫刻は、ブロンズなのに柔らかな雰囲気。彼が繰り返し描いた「考古学者」や「馬と騎士」などのモチーフが、そのまま彫刻になっています。
展示室内© Giorgio de Chirico, by SIAE 2024撮影:山本倫子
また、舞台関係のデザインも、デ・キリコの個性があふれています。