新垣結衣「昔より、人を頼ったり、甘えたり、隙を見せたりできるようになった」
映画『違国日記』で、主人公を演じる新垣結衣さん。人と人との関わりの難しさや尊さを感じさせる本作を経て新垣さんは何を想い、何を考えたのか。そして彼女に訪れていた、ある“変化”とは。
突然の交通事故で両親を亡くした15歳の田汲朝(たくみ・あさ)と、彼女を引き取ることになった叔母の高代槙生(こうだい・まきお)。親戚という言葉だけでは到底表すことができない二人のぎこちなくも温かい関係性を描き、多くの人の心を掴んだヤマシタトモコの同名漫画を実写化した映画『違国日記』。人見知りの小説家である槙生を演じるのは、「原作は、もともと友人に薦められて読んでいました」という新垣結衣さんだ。
「作品で使われている言葉が、吹き出しの外に手書きされているユーモアのあるものも含めて、すごく好きです。でも、とても好きな作品だからこそ、オファーをいただいた時に私でいいのだろうか、魅力的な槙生ちゃんという役が務まるのだろうかという想いもありました。
思い入れが強すぎると、いつまでも納得できないなど、自分で自分に対するハードルを上げたりもしてしまうので。でも、やっぱり嬉しい気持ちの方が強く、ありがたくお受けしました。槙生ちゃんは人見知りかもしれないけれど、人が嫌いではないよな、と思うんです。