松本まりかと上杉柊平が思う“自己肯定感” 松本「自己肯定できるようになってきたのは39歳になってから」
その成功体験が自信となった時に“自己肯定感”に繋がっていくのかな。意識的に自己肯定することは結構大事だと思いますが、僕はこれまでやってきたことにまだ納得できていないし、自信を持てるほどの成果を出していないと思っているので、自己肯定するのはなかなか難しいです。
例えば「自分が好きな野菜やお米を作って食べて生きている自分って、すごく幸せなんだよね」って言える人をすごく羨ましいと思うんです。でも役者の仕事の場合は、自分で納得しつつもさらに社会的評価がないと、自己肯定として還元されない。自分ひとりでエンジンをふかしながら自己肯定感を高め続けてしまうと、勘違いしてしまって危険だとも思うんです。だからもし僕が自己肯定感を上げるなら、自己ではなく他者、つまり僕の状況を理解してくれる誰かに褒めてもらうのがいいと思います。自分ではできないけれど、誰かとならできるはず。特に、仕事のサポートを続けてくれているマネージャーさんと、新しい仕事が決まった時に喜びを共有したり、今までやってきたことを振り返って「やっとここまで来たね」なんて話しながら実感することで、自己肯定感やモチベーションも上がるような気がします。