KEN THE 390と#KTちゃんが“ラップ”と“自己肯定感”を分析 「まずは日記をBGMに乗せて読んでみて」
手書きのノートの場合、直した場所が見えて履歴を追えるから、複雑な構成にはなります。一方でパソコンの場合は書いても必要なければすぐに消せるから、理路整然としていく。だから人に渡す曲の場合はパソコンで書いて、自分の曲で気持ちをとことん突き詰めたかったらノートに。
#KT:めちゃくちゃ共感です。私は、机に向かって紙とペンで何時間も集中して作るタイプなんですけど、自分の頭の中で思いついて書いたものは全部、あえて消さないように残しておいて、より濃密なリリックを作りたいと思うタイプです。
――なるほど。ラップ歴の長いKEN THE 390さんは、時代による業界の変化を感じたりしますか?
KEN:ラップって、5年おきぐらいにジャンルが変わったんじゃないかと思うぐらいサウンドやトレンドが変わるんです。今は“トラップ”というヒップ・ホップのジャンルがきてるから、そこに対応しているラッパーが最前線にいる。
たぶん全ジャンルの中でも最も新陳代謝が早いんじゃないかな。だからずっとフレッシュな音楽だと思う。
――ラッパーのタイプも変化していますか?
KEN:はい。僕はプロデュースもしますが、それこそ#KTちゃんみたいな新しい子もどんどん出てくるし、レコーディングで「僕、座って歌います」