柴咲コウ「これまでのキャリアの中で最高傑作かも」 黒沢清監督作で全編フランス語に挑戦!
『スパイの妻』(’20)がヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞を受賞するなど、世界から高い評価を得ている黒沢清監督。1998年に日本で劇場公開された映画『蛇の道』が、自身初の試みとなるセルフリメイクで、日仏共同制作で蘇った。自ら「これまでのキャリアの中で最高傑作かもしれない」と語る今作で、主人公の新島小夜子を演じた柴咲コウさん。オールフランスロケ、全編フランス語の難役に挑んだ。
できるかわからないけどやってみるのは、自分らしい。
「フランス語を話せないのになぜ?と思いつつ、いつか黒沢監督とご一緒したかったというのと、以前からフランスにどこか惹かれるものがあって。撮影期間中、2か月間フランスに住めるというのも貴重な機会だったから逃したくないと思ったし、私は、自分の人生において興味が赴くままにいろいろ挑戦したいという気持ちが強いんです。できるかわからないけどやってみるのは自分らしいと思ってお引き受けしました」
長年フランスで心療内科医をしている小夜子を演じるには、語学力はもちろんのこと、生活感や日本人離れした雰囲気を纏わなければ成立しないはずだが、見事に演じている。
もちろん、並々ならぬ努力があった。