井浦新「心の画角が広角になっていくのを感じました」 『東京カウボーイ』でアメリカ映画デビュー
東京で働く商社マンのヒデキがモンタナの牧場を訪れ、カウボーイや異文化に触れながら、人生を見つめ直していく映画『東京カウボーイ』。
井浦新さんが心温まる再生物語でアメリカ映画デビュー。
「ヒデキは日常に一生懸命で、目の前のことにしか目が向かなくなっています。特別個性的でもなく、誰しもがなり得るキャラクターが、信じていたものの外側に広がる世界を知り、新しい生きがいを見つけていく。そんな普遍的な物語なので、世界中の人に共感や希望を持ってもらえるんじゃないかと思います」
そう話す主演の井浦新さんが演じるヒデキには、上司で7年付き合っているケイコ(藤谷文子)がいる。モンタナへの出張は、停滞する二人の関係を見つめ直すきっかけに。
「おそらくヒデキはいい大学を出て、いい会社に就職して勝ち続けてきたタイプ。それまでのすべてが通じず、初めて負けたのがモンタナという場所だったんです。
東京でのヒデキはケイコと会話はしているんだけど、彼女の顔を見てはいません。でも、モンタナで負けを受け入れられた時に、ケイコという存在を大切に感じられて、ちゃんと向き合い“ありがとう”“ごめんなさい”を伝えられる人にならないと、二人で歩んでいけないと気づけたんじゃないかな」