バスケットボール・町田瑠唯「もっと女子バスケが広がってくれたらうれしいです」
華麗なパスで敵を翻弄し、味方を生かすアシストで会場を沸かせる。WNBA挑戦やWリーグでの優勝を経て、見据えるはパリ五輪。ますます目が離せないポイントガードへと成長した、町田瑠唯選手に迫ります。
町田瑠唯(バスケットボール/富士通レッドウェーブ)
“パスの名手”と呼ばれる町田瑠唯選手がWリーグの富士通レッドウェーブに入団したのが高校卒業後の2011年。それから13年が経ち、4度目のファイナル進出の末、16年ぶりのリーグ制覇へとたどりついた。町田選手にとっては初優勝。得意のスピード感あふれるゲームメイクで仲間を生かし、要所で得点を重ねてチームを牽引。ベスト5とアシスト王を受賞し、悲願達成にうれし涙を流した。
優勝までの道のりには危機もあった。年末の皇后杯では町田選手が負傷するアクシデント。その苦境を乗り越えたのは、バックアップ選手の成長があってこそ。プレーオフでは敗れた試合があっても「オーバーコミュニケーション」の合言葉のもと、一つずつ課題をクリアし、強固なチームディフェンスで最後まで粘り切った。
「今シーズンは、試合に出ているメンバーはもちろん、控えの選手たちも自分が何をすれば貢献できるかを考えてプレーできるチームに成長しました。