好きなことに没頭して癒されよう! 編み物、塗り絵、写経…没頭ティップス8つ
「夢中なことにおいて難しい目標を達成し、かつそれを評価されると喜びを得る。人間は、その回路があるのだと思います」
没頭時は心理的エネルギーが1点に集中するため、ストレス感知に使う余力はない。つまりフロー状態=ストレスフリーともいえる。
「最近臨床では、ストレスが軽減されている状態=癒されていると捉える解釈もあります。そういう意味では、癒しとフロー理論は極めて近い関係にあるのかもしれませんね」
フロー【Flow】
内発的に動機づけられた没入感を伴う楽しい経験のこと。フロー状態にあるとき、人は高いレベルの集中力を示し、楽しさ、満足感、状況のコントロール感、自尊感情の高まりを経験する。米国の心理学者ミハイ・チクセントミハイが提唱。
自分の能力をフルに使って何かに没頭する、それが第一歩。
浅川先生によると、日本人は他者との関係性を重視する文化の中で生きているので、他者の評価など、“自分がすべきこと”以外に、自らの限られた心理的エネルギーを割くことが多い。「でも、フロー状態に至るには、その限られた心理的エネルギーすべてを、“自分が今行っていること”に集中させることが大事。心理的エネルギーをすべて活動に注ぐことで、周囲を意識せず、没頭状態に入れる、というわけです」