実は「アンド」ではない!? 記号「&」の正しい名称は?
その後、「&」はルネサンス期に人気を博し、レタリングに取り入れられるようになったそうです。
英語に「ampersand」が登場するのは19世紀。一時期アルファベットの27番目に組み入れられ、学生はzの後に”and per se and”と暗唱していたようです。しかし19世紀後半に、アルファベットの一部ではなくなりました。
今では、「ドルチェ&ガッバーナ」や「H&M」など、特に社名やブランド名などに使われることが多い記号です。
記号「$」の意外な読み方
記号つながりで、「&」の形と少し似ている記号「$」の読み方もご紹介。
米国、カナダ、オーストラリアなどの通貨単位dollarを表す記号「$」は、通常「ドル」または英語の発音に近い「ダラー」と読みます。
しかし、辞書を見ると「ドルラル」という読み方も載っています。
日本にdollerが伝わった江戸末期、英語ではなくオランダ語の「ドルラル」で広まり、明治までその読み方が使われていました。今の読み方である「ドル」は、この「ドルラル」を略したものです。
また、ドルを表す漢字「弗」も存在。記号の「$」に似ていることから当てられた字で、今でもパソコンやスマホで「ドル」