『ベビわる』監督「女性もノイズなく楽しめる」 主役の“ちさまひ”と魅力を語る
よりバディ感が強くなったと感じます。
髙石:バディであることを利用されて敵にいなされるシーンも面白かったですね。
伊澤:序盤に、私が盾にされてちさとが銃を撃てなくなるようなシーンがあるんですけど。それは、段取りの時に池松(壮亮)さんがアドリブでやった動きを見て、園村さんが「それ、いいね」となり、付け足されたものです。
阪元:「撃てない」という状況を、池松さんが作ってくださったんですよね。
――最後に、見どころを教えてください。
髙石:ちさととまひろの日常とアクションのギャップが『ベビわる』の魅力だと思いますが、今回、そこが前作を超えたものになっているし、これがニューヨーク・アジアン映画祭でアクション賞を受賞した作品か…!と思っていただけたら(笑)。あと、この作品は女性からの人気もすごいんですけど、理由の一つに、伊澤さんのかわいらしさとカッコよさのギャップもあると思っていて。
ぜひ、惚れに行ってほしいです。
伊澤:まひろは20歳という設定ですが、私はいま30歳で、体やメンタルの揺らぎや心身の変化に敏感になっていて。そんな、多分、誰にでもある自分に自信がなくなる瞬間みたいなものを支えてくれた作品でもあったんです。