『ベビわる』監督「女性もノイズなく楽しめる」 主役の“ちさまひ”と魅力を語る
阪元:あれは、びっくりしたね。演出した身としては重いシーンになると思っていたら、逆だったというか。でも、結果的にすごくよかったなと思っています。
伊澤:あかりちゃんは、私が何かしても、ちゃんと受け入れてノってくれるので。おかげで最高のシーンになりました。
阪元:「何してんの?」みたいに言う人もいそうだもんね。クリストファー・ノーラン監督なら怒ってるかもしれない(笑)。
――『ベビわる』の魅力の一つがアクションです。
『ナイスデイズ』は、連携プレーが満載でパワーアップした印象がありました。
阪元:もともと『ベビわる』では、伊澤さんの高い身体性を生かしたアクションを、やれるだけやりたいと考えていました。たとえば、ジャッキー(・チェン)はガードレールを飛び越えるだけで身体性のすごさが伝わってくるところが面白いんですけど、伊澤さんも、“なんだ、今の動き”みたいなことを、さりげない日常のシーンでもやってくれるんです。そして今作では、ずっとアクション監督をやってくださっている園村(健介)さんが、すごくバディを意識した動きを作り上げてくれて。
伊澤:たとえば、ちさとが敵をいなしている隙に、私がその人から武器を奪ってパスをするところは、それぞれの状況を把握していなければできないことで。