くらし情報『小島秀夫「他人からサインをねだられる人生なんて、想像もしなかった」 “サイン”遍歴を明かす』

小島秀夫「他人からサインをねだられる人生なんて、想像もしなかった」 “サイン”遍歴を明かす

戻ってきた彼を驚かせようとして。しかし、彼はこのイタズラに40年間、気づかなかった。「なんで、僕やと?」と聞くと、「ほら、ここに“なっかんへ”というコメントがあるやろ。それで、この下にサインがあるんや」。“なっかん”は、落書きの横をさらにピンチアウトした。

最初にファンにサインをしたのは、いつの頃だったか?正確には覚えていない。僕の名前が漢字のフルネームで表記出来るように許されたのは、『SNATCHER』(注2)のPCエンジン版(1992)からだ。だから、その頃だろう。
ファンに「サインをください!」と言われ、戸惑ったのは。僕は有名人でもなければ、芸能人でもない。他人からサインをねだられる人生なんて、想像もしなかった。だから、サインなど用意していなかった。そこで仕方がなく、自作の絵やイラストの横に描いていた子供の頃のサインをそのままに返した。一度、描いてしまうと、もうそれが僕の公式のサインとなった。ただ30年かけて、マイナー・チェンジはしている。西暦表記はサインの時期を把握するためにと、いつの頃からか描いていた。
“ピースマーク”を付け加えるようになったのは、『MGSPW』(注3)からだ。

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