竹中夏海「アイドルの心や体のケアをなおざりにして未来のエンタメは生み出せない」
さらに妊娠や出産を経ても戻ってこられるような出入り自由な場所にできたらと」
プロデューサーとして新ジャンルを切り開く竹中さん。自分の未知なる才能はどうやって引き出すことができたのだろう?
「力を引き出したというよりも、我慢しなくなった感覚に近いかも。やりたいと思っていることがあるんだったらやる。おかしいと思ったら変えようと努力するのがモチベーションかな」
いざ行動してみると、肩書が必要と感じる場面にも遭遇。そこで今年の頭から産業カウンセラーの勉強をスタートした。
「振付演出家だからといってアイドルの労働環境や健康を考えちゃいけないわけじゃない。けれど、声を上げるんだったら説得力があった方が耳を傾けてもらいやすい。それで資格を取ることにしたんです。
産業カウンセラーは企業に勤める人を対象にした話が中心なので、私たちのようなフリーランスの不安や悩みの解消方法は抜け落ちているところもある。新たな課題も見えてきたからこそ、なおさら自分がやらねば!という気持ちでいます」
慣れない環境では歯がゆい思いをすることもある。そこで心がけていることがあるという。
「感情と言動を切り分けて考えるようにしています。