目標のビジョンは共有できている? 時代が求める「良いチーム」の4つの条件とは
私たちは社会の中で常に、何かしらのチームに属しながら生きています。今の時代が求める“チーム観”について、識者と共に考察してみましょう。
生活環境・働き方の変化や、価値観の多様化により、時代とともにチームの在り方も大きく変わってきた。次世代リーダーの育成に従事する伊藤羊一さんは、時代的背景からその理由をこう分析する。
「現代が求めるチームの在り方に大きく転換したのが、インターネット元年といわれている1995年。それまでは自動車や家電など、モノづくり産業が中心でしたが、Windows95の発売が引き金となり、サービスを中心とした産業革命が起こりました。モノづくり産業が盛んだった時代は、典型的なヒエラルキー型組織が多く、上意下達なコミュニケーションで、上の命令に従って正確にモノを大量に生産できるチームが理想的とされていました。しかし’95年以降、インターネットが普及すると、個人の感覚で自由に創造できるようになり、個の力が加速。
ダイバーシティが進んだチームが理想とされるようになってきました。これまでの働き方が見直されたコロナ禍以降この傾向は強まり、多様な視点を持っていることが、今求められるチーム像だと思います」