伊藤万理華「昔の私を知る方が『チャチャ』を観てくれたら懐かしい瞬間があると思います」
と思うはず。
「そう、私も懐かしいって思ったんですよ!昔の私を知る方がこの作品を観てくれたら『ああ、伊藤万理華はこうだった』と懐かしい瞬間があると思います。そう思うと、酒井監督はここまで私が作品を重ねるなかで着込んでいった殻を一枚一枚はがしながら、私の核の部分を見せようとしてくださったのかな」
作中ではチャチャが中川大志さん演じる青年・樂に惹かれてゆく姿も描かれる。生きてきた道も、志向も正反対のふたり。それは伊藤さんと中川さんの関係性にも似て…。
「中川さんって、なかなか共演するチャンスの少ない役者さんだと思っていたんです、勝手に(笑)。でもそのいい意味での違和感が刺激をくれました。それに樂という役のことをよく考えて現場に入ってくださったので、私はチャチャとして自然に樂に惹かれていくことができました」
ときに大胆に、ときに野良猫のように注意深く、樂と距離を縮めていくチャチャ。
伊藤さんなら誰かに惹かれたとき、どう行動しますか。
「そうですねえ…『この人と友達になりたい!』と思ったら、男女問わずその人の世界にずかずか入っていきます!隣の席からじーっと見て、『話しかけたら私に興味持ってくれるはず!』って疑いもなく話しかける(笑)。