伊藤万理華「昔の私を知る方が『チャチャ』を観てくれたら懐かしい瞬間があると思います」
何か持っていたら『それはなに?』、話のきっかけがなかったら『好きな色、何色?』とか聞く(笑)。そういうところ、チャチャと似ているかも」
惹かれる気持ちの前では「傷つくことを恐れず!」、自ら距離を詰めるのが伊藤さんのマイルール。
「そりゃうまくいかないときは落ち込みますよ?『うわ、変な人だと思われちゃった…』とか。でも行動しなくちゃ何も始まらない。今作の登場人物もチャチャを引き気味に見ているけれど、それは本当はみんな彼女みたいに自由に生きたいから。幼い頃はみんな好きなものは好きって言えていたのに、大人になって社会に揉まれていくとそれができなくなる。だからこそ本当はみんなチャチャのことがまぶしいんだと思う」
惹かれる気持ちはあるけれど、経験を重ねていくほど行動に移せなくなる。そんな大人になった私たちに伊藤さんから一言お願いします!
「だって人生には時間がないじゃないですか。
私は10代の頃からそう思っています。たとえば、好きなアーティストの展示に行って作家の方に話しかけてみたり。自分から行動して『私、あなたの作品に関心があります』って伝えたかった。ためらう気持ちもわかります。でも周りの目を優先することは、自分の心の声を後回しにしているということ。