食べたい!夏のしあわせを運ぶパワーチャージフード3つ【7月22日~27日】
季節は「春夏秋冬」の4つだけではありません。日本には旧暦で72もの豊かな季節があります。およそ15日ごとに「立夏(りっか)」「小満(しょうまん)」と、季節の名前がつけられた「二十四節気」。それをさらに5日ごとに区切ったのが「七十二候」です。
「蛙始めて鳴く(かえるはじめてなく)」「蚯蚓出ずる(みみずいずる)」……七十二候の呼び名は、まるでひと言で書かれた日記のよう。そこに込められた思いに耳を澄ませてみると、聴こえてくるさまざまな声がありますよ。
「桐始めて花を結ぶ(きりはじめてはなをむすぶ)」
新暦の7月22日~27日頃までは、第三十四候「桐始めて花を結ぶ(きりはじめてはなをむすぶ)」。花を結ぶという言葉、すてきですよね。紫色の美しい桐の花が咲くのは5月。桐は花が終わると結実して、この暑い時季、卵形の実を結びます。
「源氏物語」の主人公・光源氏は幼い頃に亡くした母、桐壺更衣(きりつぼのこうい)の面影を求め、華やかな恋愛遍歴を繰り返しました。桐の花の花言葉は、上品で気高いという意味の「高尚」。私は桐の花をイメージすると、なんとなく桐壺更衣が浮かびます。
父を亡くした後、身分の低い更衣として入内しながら、桐壺帝(きりつぼのみかど)