苦労も笑いに転換していく生き方【東大卒ファッションデザイナー・雪浦聖子さん・インタビュー第2回】
後は、男性ですけど、藤森照信さん(建築家)が好きです。おじさんなんですけど、作るものが面白いし、実はちゃんと意味があるんだけど理屈っぽくない。新しいものを理屈っぽくなり過ぎないで、でもちゃんと理屈が実はあって、なるほどね、みたいなものを作っていける人になりたいなと思っています。
-雪浦さんの服も実はいろんな着方ができたり、ちょっとなんか面白いしかけみたいなものがあると思うのですが、結構そういう感じにしたいとか?
そうそう、そうだと思う。ただ、可愛いだけじゃなくってちょっと面白いけど、説明がましくなくて、理屈っぽくないみたいなものを作りたいなと思います。
-そこまでコンセプチュアルじゃないみたいな?
うんうん。言葉はなくてもいいし、あるとまたちょっと楽しいね、みたいな。
photo by sneeuw
雪浦聖子(ゆきうら・せいこ)ファッションデザイナー
東大工学部を卒業後、住宅設備メーカーに勤務。
その後、服飾専門学校ESMOD JAPONに入学し、卒業後はファッションブランドのアシスタントを経て、ファッションブランド「sneeuw(スニュウ)」を2009年にスタート。 ‘clean & humor’をコンセプトに、シンプルな中にとぼけた仕掛けをちりばめて、日常を少しだけ浮き上 がらせるような身の回りのものを作っていく。