「ボストン美術館の至宝展」が東京都美術館で開催中!見どころを取材レポート
一体どこへ向かっているの?と問いかけたくなる彼らは、この断片とは別の区画に描かれているケネブのもとへと向かっているそう。
ちなみに、左下に頭部だけのぞかせている人物は、ケネブの兄弟にあたるペピィメルアンクプタハが描かれたものです。
●「ツタンカーメン王頭部」
ツタンカーメン王頭部
額に長方形の布を当て、耳を出す形で頭を覆うネメス頭巾を被った姿が印象的な、「ツタンカーメン王東部」。若くして亡くなった謎の少年王・ツタンカーメン王を象ったこの石像頭部は、彼の墓ではなくツタンカーメン王が信仰を復活させた古代エジプトの太陽神・アメン神を主祭神とするカルナック神殿から出土した作品の可能性が高い、と伝えられています。凛とした顔だち、彼を象徴するネメス頭巾が特徴的な至宝です!
2章 中国美術
古代エジプト美術に続き、中国美術作品も多く保有されています。作品の余白などに描かれた絵と、関連した文書や詩が添えられている中国美術特有の作品が、多数展示されています。
●徽宗、「五色鸚鵡図巻」1110年代頃
徽宗、「五色鸚鵡図巻」1110年代頃
中国の王朝・北栄の第8代皇帝の徽宗(きそう)によって描かれた作品です。